鮎の友釣り (二)
高等小学校を経て青年団に入る頃、釣りも高度になってきます。
鮎の友釣りができるようになります。一匹五百円のおとりを二匹千円、鑑札代は、有田川六千円、美里川一万二千円、釣竿一本三万円、それに長靴と合羽など一定の投資がいります。
鮎は、海にいるときはプランクトン、川に遡上してくると昆虫、上流では意思に微細な珪酸、水垢を食します。
また鮎は一平方メートル当たりの縄張りを保っています。この修正を逆手にとったのが友釣りの仕掛けです。
友釣りのコツは、泳がせるコツ、野鮎に近づき引っ掛けて網に入れるコツが至難の業です。
昔はダムがなかったため、野鮎の遡上が容易でした。魚道がありますが、魚の習性にあった魚道は少ないようです。また、水質ではワーストの紀ノ川など、環境が悪くなっています。F県議、M県議などに、放水量、鑑札代、水質、ブラックバス問題などがんばってもらっています。しかし、四国の高知県の橋本知事は自然環境保護に力を入れています。和歌山県の河川、池などはブラックバスや野生の鵜が在来種の魚を食い荒らし、打つ手のない有様です。
数十年の釣り友達は県下にいます。友釣りの獲物を助け合っての取りさばきや、弁当のおかずの譲り合い、心を割っての話し合いの中に、アメリカのテロ撲滅より、心から憲法九条を守る平和のほうが良いことを話し合っています。Kさんはすごい人間集めの名人です。
不屈和歌山東版 №21 2006.1.19