吉永小百合 被爆者前に原爆詩朗読
被爆者を元気づけ、原爆の記憶を伝え残すきっかけにしてもらおうと、女優の吉永小百合(60)が2日、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、被爆者約100人を前に原爆詩10編を朗読し、涙を浮かべ聞き入るお年寄りの姿が見られた。
白いスーツ姿の吉永は「もっと日本人全員が原爆の恐ろしさを声に出し、あきらめずに訴えていかなければいけない」とあいさつ。「ちちをかえせ…」と、峠三吉の詩を読み始めると、会場は静まり返った。
原爆詩の朗読後、本川小学校の児童と合唱する吉永小百合(代表撮影)
Photo By 共同
[ 2005年07月03日付 スポニチ 紙面記事 ]